97年 「PCの会」 活動記録



6月22日(日) 
「大地震に備える起振車体験会」





神明中学校 PCの会 からのお誘い


「 震度7であなたはどれだけ動けますか!」

   大地震に備える起震車体験会


 関東大地震がいつ起こっても不思議でない時代に入いりました。その被害は阪神大震災の10倍の規模と予測されています。
「いざ大地震!!」にもあわてず対処する準備は絶対に必要です。

PCの会では杉並区防災課の全面協力を得て、大地震の時に備えるための疑似体験会を開催することにしました。
この機会に震度7を実体験し、いざというときに役立つ地域のコミュニケ−ションを深めませんか。


会場 :神明中学校 校庭 体育館横

日時 :平成9年6月22日(日)
午前11時 より 午後1時40分まで

体 験 項 目
★ 耐震体験
    杉並区防災課の起震車で、ゆれながらガスを止めるなど実験体験

★ 神明中学校の防災倉庫見学
    いざという時、何が何処に幾つあるか自分の目で確かめましょう

★ 炊き出し訓練
    杉並区蓄備の アルファー米 を食べてみる
    おかずは、美味しいポトフを大鍋で作ります。

★ 衛星電話通信実験
    ノンフィクション作家 山根一眞さんが 最新の機器で交信実験

 

雨天の場合は体育館で、最新デジタル液晶ビジョンを使い 防災VTRとインターネット体験とそして、杉並区区防災課 とのフリーディスカッションをいたします (炊き出しは強行!します)

参加ご希望の方を募集しています。
参加ご希望の方は下記の申込書にご記入してください。


 PCの会とは

 昨年の秋、神明中の父親懇談会をきっかけに生まれた父親を中心にした有志の会です。
現在30名近くの人が参加しています。目的は、阪神大震災を教訓に、父母、保護者、先生、生徒、地域住民のコミュニケーションを密にし、 大地震への備えをすること。神明中学の生徒たちの情報化と国際化への目を育てていくこと。現在、パソコン通信を使った日常交流と 月1回の月例会を中心に活動しています。

(連絡先)井澤津久夫

 Eメール:izw @ lee.or.jp ニフティID :MHD01204




タイムスケジュール案

97/05/27 15:35 PATIO log.


PCの会「被災体験会」


日時    6月22日(日)午前11時から午後2時まで

場所    神明中学南門付近または井戸付近及び体育館

内容

杉並区防災課スタッフとのディスカッション
防災倉庫見学
起震車体験試乗
被災食体験(アルファ米プラス一汁)
  プロパンボンベで2つの鍋を使用(防災課備品)
被災時想定した衛星電話の通話実験
パソコン通信初心者講座

参加者   30名から50名

お知らせ配布

この体験会への参加呼びかけを6月10日頃
全生徒、保護者宛にしたいと思いますのでよろしくお願いいたします


          

PCの会 会長 井澤津久夫



安否情報の実験に協力を

97/06/20 07:28 PATIO log.


強い雨を見ながらの突然の思いつきですが、22日に向け「安否情報の実験」をしましょう。震災時にパティオがなにに役立つかのひとつの例として、 当日見せたいと思います。

会員の皆さん、「いま自宅です。全員元気。」の一言をお願いします。
我が会には山根さんという強い味方がいます。電話が普通でも衛星電話があります。地元のかけ込み情報をすぐパティオに書き込んでくれるでしょう。 家族に徹底しておいてください。これで、世界中のどこにいても家族の安否は確認できます。山根さんの了解を得ずに書いています。 山根さんがいなかったらどうしよう?。いないとき多いし(失礼)。土曜日の会議事項ですね。

それでは、時間もないので会長にも了解を得ずに、事務取り扱いの権限(勢い?)で

●6月20日7時に東京直下型の大震災が起きたという前提で「安否情報の実験」を開始します。よろしく。●


RE:安否情報の実験に協力を

97/06/20 11:02 PATIO log.


能登山さんの書き込みを拝見しました。
普段地元西荻の家のPCの前に居ることの多い私に出来る事は、PCが使用可能な限り地元での連絡は一番しやすいでしょうね。

今皆さんのお家の場所は能登山さん、山根さん、井口さんは判ります。石田さんも大体。あとは住所を調べ地図を見て、老眼鏡さえあればどうにかなるでしょう。
後は自転車。これを今の場所に置くと落ちた屋根がわらでつぶされ埋もれてしまう可能性大。反省。やはり電気、電話が使用可能が大前提。 車からの電源は練習した事ないし大体遠すぎて届かない。色々考えなくては。

家族との連絡も関西の時、主人の実家と連絡が取れたのはその日の夜、サンフランシスコ地震の時は地震が夕方6時頃あって、 日本と連絡取れたのは真夜中12時頃。この間やはり出来るだけ多くの安否を知りたければ、やはり常にいろいろな連絡方法を常日頃考えておくべきでしょう。 PCの会緊急連絡網の整備是非お願いします。


参加者と春日の件

97/06/20 15:23 PATIO log.


能登山さん、「安否情報の実験」はすばらしい。
やりましょう。まずは、一斉にこのパティオに簡潔な文章(これが重要)で、それぞれの安否をアップするだけでどうでしょうか。 時間も1時間に限ったほうがいいと思います。
また、できるだけ簡単な方法を選んでメールを送る練習もいいかもしれません。電子手帳を使うとか。
電話回線は可能なかぎり、携帯電話とPHSを使い、メッセージは5行以内。内容は想像できる限り、さまざまなことを書いてみませんか。 この周辺の外科の名と電話番号を教えて! というふうに(知っている人はすぐ教える、あるいは電話帳で調べて送る、など)

能登山さんのほうで、10本くらいメッセージが集まった段階で、箇条書きにして再アップしてもらえるといいかな(要検討)。

各自がアップする文書名は、

SUB:災害通信実験 能登山さん衛星電話に連絡を!


と、頭に 災害通信実験+スペース を入れて下さい。

えー、ところで、20日の7時って夜の7時のことですか? もしそうなら、ちょっと急な話ですが、でも、地震は急に来ますからね。

私は、衛星電話のみでの対応をしたいところですが、今日は台風でベランダに出ての通信はちょっと厳しいし、夜はシャープの開発者3人が新製品についての 意見を聞きたいと来ていますので、まめには対応できまんせん。で、田中君に対応してもらうことにしようと思いますが。

ちなみにこれから、時間表記はすべて24時間制にしましょう。年は4桁で、月と日は2桁で、曜日もいれましょう。海外からつなぐケースもあるので、 PCの会での時間の表現はすべて日本標準時にしましょう。

通常の表記   :1997年06月20日(金)19:00 海外からの表記1:1997年06月20日(金)19:00JST 海外からの表記2:1997年06月20日(金)19:00(シカゴ現地時間20日04:00)


起震車体験会場から速報
97/06/22 11:55 PATIO log.


平成9年6月22日(日)午前11時  会場 神明中体育館横


PCの会 起震車体験会参加者
一般参加者41名
荻窪小野球チーム30名
合  計71名


10時50分 起震車 到着

11時 炊き出準備

杉並区防災課高橋課長から説明

起震車体験
起震車は417ガル(神戸は800ガル)、震度7体験可
4名一組で体験
火を消し、やかんをおろしテーブルの下に避難

防災倉庫見学
防災倉庫見学25品目の備品、を確認、大宮前体育館が
地域の備蓄倉庫であるが、要望で各小中学校(52校)に配備している。
11時50分 ほとんどの人が起震車を体験し、倉庫見学にむかう。

12時 炊き出し(アルファ米、ポトフ)


コメント

「ほんとに30秒かな、長かった」
○○佑樹君 2歳 「こわった」・・でも笑ってました
「想像に横揺れがひどくて、火を消せなかった


速報でした 井澤


起震車体験会場から速報2

97/06/22 13:40 PATIO log.


参加者、PCの会52名、井荻野球チーム28名、合計80名


12時にポトフ(キャベツスープ)とアルファ米を炊き出し

ガスボンベ、とお湯(燃料)で調理

*、ポトフスープを浴びた子供2名(流水、消毒、親に携帯で連絡)
  軽度のやけど元気に食事して帰宅。
  食事も大人の監視が必要。


 

 

区防災課 高橋光明さんの講義

杉並区は32%が罹災する
食料は想定17万人分備蓄。区町村は1日分、2日分は都が準備する。
その後は救援を待つ。家庭での備蓄をしてほしい。

自助努力:自分の命を自分でまもる
互助努力:地域の人と協力して努力する。食料も分けてもらえる。

災害時は、まず知ってる人を助ける。
町のコミュニティがしっかりしていると町は復興する。


25の備蓄ある
アルファ米、ミルク、お粥等


1500トンの応急吸水等8万3000トン、50万区民の54日分備蓄。
飲料水と生活用水(井戸水)を別に確保する。
学校は受水層のを飲料水、井戸水から浄水する。
プールの水は防火用水。濾過して飲料も可。


電気はすぐに通電できるが、通電火災の危険(ブレーカーおろす)。
ガスの復旧は遅い。燃料は100リットルの備蓄倉庫およびガソリンスタンド。


トイレは、仮設トイレが1機、学校防災マニュアルで、設置場所を決める。
杉並の学校のトイレは大丈夫、下水管は本管は大丈夫だが、1階のトイレのみ使う。
学校のトイレはピット部屋(べん遭)に出来る。


火災には、街頭消化器を使う。
杉並区には消防車28台しかない。署員も少ない。
初期消火はお風呂の水をあけないでこれを使う。みんなの努力でおこなう。


自衛隊の出動、都知事から区市町村長が依頼できるようになった。
練馬と市ヶ谷、ヘリボートは井草森、冨士銀行グランドの2ヶ所。


身近な小中学校にくれば情報が手に入る。

117本の防災無線塔で指示。

高円寺、阿佐ヶ谷が一番危険。
光化学スモッグの広報の仕組みは、区から放送



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