1996年の秋
神明中学校の父親有志を中心に発足


「PCの会」は、ノンフィクション作家であり、NHKのキャスター、そして在校生の父親でもあった、 山根一眞さんの呼びかけで、1996年の秋に始まりました。
その目的は、第一が、地域としての大震災への備え、第二が、父母、保護者のコミュニケーション を密にし、神明中学校の生徒たちの、情報化と国際化への芽を、育てようというものです。

「PCの会」の[P]は、親(parent)+個人(personal)+相互援助 (partnership)を、[C]は、コミュニケーション+地域社会(community) を、さらに、[PC]でパソコン(personal computer)を意味しています。


1.神明中学校の視聴覚教室を借りての月例会

パソコンやインターネットを経験していない参加者に、経験のある参加者が先生役となって、 「パソコン通信入門講習」を続けています。
当初は大半が未経験者でしたが、今では皆さんが、使いこなすようになりました。
仕事でインターネットなどを使う必要が出てきたが、入門のきっかけがなかった方たち には最上の無料入門の場として、パソコンのみならずワープロでも通信ができるように ていねいにお教えししています。
また、毎回、山根さんからのホットな情報を、映像等を使って、ビジュアルにプレゼンテーション していただいています。


2.パティオによる意見交換や情報交換

月に1回の月例会では、十分なコミュニケーションができないため、パソコン通信の ニフティサーブの中に、「PCの会」専用の掲示板形式の会議室(パティオ)を開き、 自由な意見交換をしています。
その通信コストは、1回、せいぜい数十円(世界各地からでも 1分20〜70円)で済みます。
この[パティオ]によって、全国各地に単身赴任のお父さんや、海外出張・海外赴任中の お父さんたちも、パソコン通信で学校の活動に、参加できるようになりました。
さらに、その解りやすいマニュアルも、手作りで作成してあります。
また、パソコン通信の入門のため、ニフティサーブのご協力により、入門用のCD‐ROMを 用意しております。

「PCの会」は、子供たちの目を世界に向けるために、世界各地の日本人学校と、 パソコン通信で結ぶ準備を進めています。すでに、神明中学校の視聴覚教室とサウジアラビアの リヤドの日本人学校を結ぶ、リアルタイムの文字通信(チャット)にも成功しました。


3.うど端会議

この「PCの会」は、神明中学に通う生徒の、親の集まりから発祥していますが、同時に同じ地域 に住む人の「地域の会」でもあります。商店街の振興会や町会などと大きく違い、昼間、この 地域にいない人の「地域の会」という特徴を持っています。サラリーマンでは、退職しない限り、 地域の人々との交流は夢のこと。
それを可能にしたのが、この[パティオ]によるコミュニケーションなのです。そして、不思議な ことに、この[パティオ]で知り合った人には、実際に始めて会っても、自己紹介なんてしないうちに、 「こんにちは。」とか「ご無沙汰していました。」なんて、会話が始まってしまいます。
この[パティオ]の書き込みが継続しているのは、「共通の目的・話題」があること、そして、 「うど端会議」があるからといえます。実際に会って、話も出来ての 「PCの会」です。

「うど端会議」のご紹介


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